正社員を辞めて非正規で仕事をする働きかたはあり?
正社員は荷が重い?仕事から逃げたくなる理由
責任を背負わされる
せっかく正社員として就職をしたのに、そこから転職をして派遣社員や契約社員としてやり直そうとするかたは第二新卒、既卒双方で少なくありません。やりたい仕事が見つかったにもかかわらず正社員の採用枠がなかったためにやむを得ずということもありますが、一方で正社員を辞めたいと思って自ら進んで非正規雇用の道に進むケースも珍しくないのです。
その理由の一つとして、正社員としての職務内容の責任の重さがあります。責任のある仕事を任されることにやりがいや魅力を感じるというかたもいますが、同じくらい責任の重い仕事から逃れたく、任されにくい非正規の派遣社員や契約社員に乗り換えたいと正社員を辞めてしまう人も多いのです。
長時間労働や残業の多さに辟易
仕事をしすぎ、業務時間が長すぎる傾向にある日本の働き手は、残業の多さも問題です。プライベートな時間が仕事で潰されてしまい、しかも残業代が満額出ないために時給換算するとアルバイト程度になってしまうという企業が珍しくないのが問題になっています。正社員として就職したのに計算すると学生時代のアルバイトのほうが割がいい、という事態になってしまうと、いくら福利厚生や将来的な保証が充実していても、働いている今、損をしてしまっているように感じてしまいます。
プライベートな時間も欲しい、働いているだけの人生は嫌だと正社員として就職した仕事を辞めることを早々に選択する第二新卒、そして疲れきった既卒の人が増えているのです。
職場の人間関係に嫌気がさした
仕事を辞めてしまう理由の上位に挙げられるのが人間関係です。特に正社員の場合には濃密になりがちですし、うまくやっていくことが必須です。事務職で会社にずっといても疲れますし、営業職で外回りをしていればプラス顧客との関係にも疲弊します。定年までこんな気遣いを続けなくてはならないのかと鬱々としてしまい、採用期間が限定されている契約社員や派遣社員としての気楽な働きかたに魅力を感じるという人が多くいるのです。
また、出世競争の醜さにも辟易して蚊帳の外でありたいと考えがちな若いかたが増えてきました。上司の顔色伺い、同僚との争い、神経をすり減らす毎日とは距離を置きたいと、そんな問題とは無縁な非正規雇用に鞍替えするケースが多いです。
非正規雇用のメリットとデメリット
正社員への復帰が難しくなる
非正規雇用には
- 働きすぎを避けることができてプライベートな時間を持てる
- 年収が減ってしまってしまうがストレスも減る
- 採用期間が有限のため気軽に仕事を辞められる
といったメリットがありますが、一度非正規雇用で働いてしまうと、再度正社員に戻ろうと思っても転職が難しくなる傾向にあります。非正規としての転職であれば事務職や営業職、接客業などさまざまなキャリアを経ることもできますが、正社員としてはキャリアの一貫性のなさや正社員経験のなさのほうに注目されてあまりいい印象を与えないのです。
採用しても長続きしないのではないかと判断されてしまいます。
年齢が高くなっていくと仕事が見つけにくくなる
気軽な非正規雇用ですが、年齢が上がっていくと求人数が減ってきてしまいます。同じスキルがあれば第二新卒などの若いかたを雇いたい、と思うのは仕方がないことです。人手不足の業界を狙うか、キャリアを活かせる職種を探していかなければ、転々としていくことがだんだん厳しくなっていきます。
正社員がいいか非正規がいいか
正社員として働くこと、派遣社員や契約社員として働くことには、どちらにもメリットとデメリットがあります。ライフスタイルや価値観、信条、体力、ストレスの感じかたなどは個々でさまざまですから、正社員になることが必ずしも正解ということはなく、将来的なことも考えつつ自分に合った仕事のしかたを考えていくべきです。
終身雇用の制度が崩壊しつつある昨今ですから、仕事の種類や働き方などをよく学んで選択していく必要があります。
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