意外と知らない、正社員・派遣社員・契約社員の違い
雇い主とどの様な契約を結んでいるかで立場が違う働き方
正社員だけではないいろいろな働き方
正社員と派遣社員、そして契約社員というのは、雇用契約によって異なる立場を与えられる雇用形態の種類になります。一般的に就職をするというと、正社員になると取るかたも多いでしょうが、ライフスタイルの多様化に伴い、生活環境などに合わせていろいろな雇用契約が結ばれている時代です。
一度正社員として就職した後に転職した既卒者や第二新卒者が派遣社員や契約社員になったり、結婚出産後の復職で正社員から契約社員、またはパートといった形で働きかたを変えるといったことも珍しくありません。
正社員について
正社員は、勤め先と直接雇用契約をもちろん企業と直接雇用契約を結びます。雇用期間に限りがなく、解雇されたり自ら辞職しない限り、定年退職するまで働き続られるよう法律でも立場が守られています。
助っ人的立場の派遣社員
派遣社員は人材派遣会社からさまざまな企業へと派遣される社員のことをいいます。給与は雇用されている派遣会社から提供されて、雇用期間も予め定められています。女性の比率が高く、企業側も事務職などで大量募集していることが多いです。
雇用期間のある契約社員
契約社員は企業が直接雇用する点は正社員と同じですが、雇用期間が定められているという違いがあります。ただし、5年間働き続けると無期契約へと転換することが可能な制度が施行されており、労働者が希望すれば企業側は拒否することができません。ただし、あくまでも正社員とは立場が異なりますから、待遇が良くなるということではありません。
それぞれの働き方のメリットとデメリット
安定した高収入が期待できる正社員
既卒、第二新卒それぞれ働くのであれば正社員を希望しているというかたが多いでしょうが、就職すれば長期間の雇用が保証され、各種さまざまな手当にボーナス、そして退職金も得ることができるのがメリットです。多くの企業で段階的に給与アップしますし、トータルすると他のどの働き方よりも収入が一番高くなります。
ただしその分責任を伴う仕事量が多く、派遣社員や契約社員に比べると、自分に合った企業に就職できなければ精神的な負担が最も大きく圧し掛かかってきます。
雇用期限もないため、いざというときの辞め時を失ってしまいがちです。転職という手段もありますが、第二新卒者ならまだしも、年齢が高くなってくると採用枠が厳しくなってきますので、どこで踏み切るべきか適切な判断が求められます。
自由に働き先を選べる派遣社員
派遣社員は人材派遣会社の人材です。自分の希望する働き先、仕事時間や給与、福利厚生の面などの相談を行い、自分に合った仕事先と働き方を実現することが可能になります。派遣先で何か問題が合った場合にも、派遣会社が間に立って解決できる点は大きなメリットです。
また、あくまでも雇用されている派遣会社から手伝いに来ている身分ですから、契約内容と異なる業務や過度の度重なる残業なども指示されにくいという点も挙げられます。事務職から営業職、さまざまな仕事が選べますし、短時間就業なども可能で融通が利きやすいのが魅力です。
ただし、
- 交通費が出ない
- ボーナスはない
- 給与が低い
- 社会的信用度が低い
- 重要な仕事には関われない
などの大きなデメリットがあることを知っておいてください。
正社員と変わらない仕事をしていても辞めやすい契約社員
契約社員は責任の伴う業務にも関われる正社員同等の戦力ですが、雇用期間が決まっているため、仕事が合わなければ企業に縛られることなく期間満了のタイミングで辞めやすいのがメリットです。また、正社員と比較しても時間的な拘束が少ないために、自分の時間を作りやすい傾向にあります。
事務職、技術者、営業職、専門職、いろいろな仕事で募集されている雇用形態ですから、あえて正社員を狙わずに契約社員として入社をするのも一つの手でしょう。
あえてデメリットをいえば、正社員と比べると収入と雇用が不安定なところです。辞めやすいのはメリットですが、その代わりにいくら仕事を頑張ってもキャリア形成に繋がりにくく、立場も給与も上がりづらいという点が挙げられます。
このコラムが気に入ったら
ぜひ「いいね!」をお願いします♪
みんなに役立つ情報をお届けします。