経験者ぶるのはダメ?第二新卒の選考で注意したいNGな事とは
第二新卒なのに下手に経験者ぶるのはNG
第二新卒に経験は余り求められない
「第二新卒」とは、高校・専門学校・大学等の学校卒業後まもない(1〜3年程度)の方々を指します。第二新卒は基本的には新卒と同じような扱いとなり、企業側もこれからの人材として一から育てようとする姿勢で募集を掛けています。
このため第二新卒には経験やスキルというものはさほど重視されておらず、採用担当側も厳しく見ていません。これが「経験者採用」との決定的な違いとなります。ただし第二新卒に該当する方であっても、第二新卒枠ではなく経験者枠として選考にいどむ場合は、経験・スキルも重視されます。
下手に経験者ぶると嫌厭される事も
このため、第二新卒であるにも関わらず下手に経験者ぶった態度でのぞむと、採用担当側から嫌厭され落とされる原因となる事があります。
例えば次のような態度ですね。
- 客観的に浅い経験にも関わらず、自分を誇大するようにアピールする
- 仕事や社会をまるで十分に分かったかのような物言いをする
- ビジネス用語や専門用語を無理にまぜ、経験者をアピールする
- 経験や年齢にそぐわないような、妙に落ち着いた、年寄染みたしぐさや口調をみせる
など
こういった妙に経験者ぶる態度をとると、逆に不自然な印象を与えてしまい、採用担当側から嫌厭され選考に落とされるリスクがあります。
第二新卒としての謙虚な態度で
第二新卒として選考にのぞむ場合は、下手に経験者ぶるのではなく、第二新卒のウリともなる謙虚でフレッシュな姿勢をアピールした方が強みとなります。
第二新卒であっても豊富な経験やスキルを身に着けた方も勿論いらっしゃるかとは思いますが、そうであってもそれを無理に大きく見せるのではなく、経験は多少あるがこれからまた新たに学ばせて貰い精進していく謙虚な姿勢をアピールする方が効果的と言えます。
第二新卒を新卒と同じに考えるのはNG
第二新卒は社会人としての常識が問われる
第二新卒は、新卒と扱いはほぼ一緒ではありますが、全く同じという訳ではありません。
第二新卒は既に学校を卒業し、既に社会に一度出た「既卒者」として扱われます。このため採用担当側は、職務上の経験やスキルは余り厳しく見ませんが、社会人としての基本的な常識、マナーなどは備えている人物として見てきます。
例え学校卒業後、フリーターや無職となり社会人経験が乏しい方であっても、社会人としての最低限の常識、マナーは求められる場合が多いです。
新卒と同じような態度だと嫌厭される場合も
このため、第二新卒であるにも関わらず、新卒と全く同じような態度で選考にのぞむと採用担当側から嫌厭され落とされる原因となる事があります。
例えば次のような態度ですね。
- 敬語など社会人としての正しい言葉使いが出来ていない
- 髪型や服装などが、社会人としてそぐわない
- 思考や仕事観が学生が考えるものと同じであまりに幼い
- 学生時代のエピソードを過度に混ぜる(多少であれば問題ありません。)
- 学生気分が抜けていない
など
卒業後まだ数か月程度あれば許容される場合もありますが、履歴書にしても面接にしても新卒と全く同じような姿勢でのぞむのは避けたい所です。
社会人である事を自覚した姿勢で
第二新卒として選考にのぞむ場合は、自分自身は既に既卒者の社会人である、社会人として見られている事をよく自覚し行動する事が大切です。
たとえ相手から「新卒と同じように扱い募集しています」、「まだまだこれからですね」と言われたとしても、自分自身でも「まだ学校卒業後間もなく未成熟です」と甘く考えるのは避けるようにしたい所です。
また社会人としての常識やマナーがいまいち不安な方は、転職サイトや転職エージェントを利用し今一度再確認しておきたい所です。
志望動機が”企業目線”であるのはNG
新卒の志望動機は企業目線
新卒の場合はまだ仕事自体を経験した事もないため、「業界トップの御社でグローバルに活躍したい」、「学生時代の活動から御社の〇〇事業に関心をもち」といったように、企業のシェア、事業、商品サービスなどに的を絞った企業目線の志望動機でも問題ありません。
一方で第二新卒となると、なぜその企業に関心をもったかも問われるものの、それ以上になぜその”仕事”、”職種”に関心を持ったかが重視されてきます。
特に総合職や、ジョブローテンションを採用している大企業ではなく、中小企業やベンチャー企業などで、営業職募集、デザイナー職募集、エンジニア職募集など職種個別で第二新卒募集を掛けている企業の場合は、その仕事や職種に対しての志望動機に落とし込んで述べていく事がポイントです。
企業目線であると嫌厭される事も
このため、第二新卒であるにも関わらず、企業目線の志望動機で選考にのぞむと採用担当側から嫌厭され落とされる原因となる事があります。
例えば次のような志望動機ですね。
- 「御社の企業理念に関心を持った」、「御社の企業風土に関心を持った」など、企業的な要素”だけ”しか述べていない志望動機
- 「グローバルに活躍したい」、「将来御社を背負って立つ人材になりたい」などあまりに抽象的でアバウトな志望動機
- 採用後、就くであろう仕事・職種の内容が理解できていないと感じられる志望動機
など
目先の企業情報にしか目が行っておらず、具体的にどういう仕事がしたいか分からないような志望動機は、第二新卒では避けたい所です。
仕事を理解し具体的に落とし込む
第二新卒として選考にのぞむ場合は、これから就く仕事がどういった内容なのかをよく調べ理解し、また将来その仕事でどのように活躍したいのかを具体的に述べる事が大切です。
例えばエンジニアであれば、「将来は顧客の要望を汲み取り、顧客目線に立った製品を開発し御社に貢献できるエンジニアを目指します」などといったように、仕事の特徴を理解し、具体的に目指す将来像が伝わる志望動機とするのが効果的です。
経験が乏しい方や未経験職にのぞむ方で仕事像が上手く描けない方は、こちらも転職サイトや転職エージェントを利用し相談してみる事をおすすめします。
ネガティブな発言はNG
第二新卒では転職する理由が問われる
第二新卒の場合は既卒者となりますので、「なぜ最初に入った会社を辞めたのか」、「なぜ今いる会社を辞めてまで転職するのか」、「なぜ学校卒業後に就職をしなかったのか」など新卒時にはなかった懸念点が付き纏います。
第二新卒の場合はこれらの点が特に気にされる部分となり、面接では必ずといって言いほど聞かれる部分です。また、これらの回答としてネガティブな発言を交えてしまうと、採用担当側から嫌厭される原因となります。
NGなネガティブ発言のパターン
具体的には次のようなネガティブ発言をすると、採用担当側から嫌厭され落とされる原因となる事があります。
- 前の会社・仕事の仕事内容に不満があった、興味がなかった
- 前の会社・仕事の人間関係に不満があった
- 前の会社・仕事の労働条件(休日がない、残業がない、給料が安い)に不満があった
- やりたい事がなく就職しなかった
- 希望の企業や仕事に採用されず就職しなかった
など
たとえあなたがこれまでにどんな苦労や不満を募らせていたとしても、面接はそれを述べる場ではく、またネガティブな思考をもつ人間とも見られてしまうため、下手に述べてしまうとマイナスとなる事があります。
ネガティブをポジティブに変える
ネガティブな発言は避けるべきですが、かといって前職を辞めた理由や転職の理由を述べないわけにもいきません。このため、言葉を上手く変えて伝える事がポイントとなります。
例えば「前の仕事に興味が持てず仕事を辞めた」を「働く中で〇〇に新たな関心を持ち始めた」と言い換える事は可能であり、他にも「やりたい事がなく就職しなかった」を「どうしてもやりたい仕事があり安易に妥協して就職しなかった」に言い換える事も可能です。
多少事実と異なった着色をしていても、他人や会社に迷惑が掛からないレベルであれば問題ありません。物事の大半は、目線を変えることでネガティブからポジティブに言い換えられますので、視野を広げ上手く言葉を組み替えていく事がポイントとなります。
こちらも上手く理由が纏められない場合は、転職サイトや転職エージェントを利用し、相談してみるのも一つの手です。
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